2018年11月18日に開催された白蓮会館全日本大会は、過去最大の参加者を集めた極めてハイレベルな大会となった。その中でも最激戦区となった男子軽量級で、新王者が誕生した。2月に開催されたジャパン・アスリート・カップでも高校男子軽量級で優勝していた、平木楓である。
平木楓は、現在続々と選手が育っている白蓮会館池田支部の一員で、その先頭を切るべく活躍を見せている。白蓮会館のみならず、新極真会主催のドリームフェスティバルや全関西大会、全中部大会でも優勝しており、白蓮会館があだ名された「最強の侵略者」を見事に引き継いでいる。池田支部支部長で父親の平木博仁もまた、現役時代は2003年に開催された白蓮会館の第19回全日本中量級と翌年の世界大会で二連覇を果たしている実力者であり、15年を経ての親子戴冠となる。博仁はその経験も活かしつつ、楓に直接指導をし、優秀な選手として育て上げた。今回は楓に近年優勝を獲得するのに役立ったというテクニックを、指導する博仁の補足説明と共に紹介してもらった(4回に分けて掲載予定)。