フルコンタクトKARATEマガジンvol.62特集 炎の若獅子 柚井知志

極真会館の真髄を学ぶ内弟子制度は、総本部に隣接する若獅子寮で3年間を過ごし、空手漬けの毎日を過ごして空手家修行を行うもの。大山倍達の直弟子として、厳戒下に身を置いて生粋の空手道を歩む苛酷な道だ。その中でも大山の海外渡航の際に付き人となり、大山から認められて再三の海外派遣や寮監の任の要請、そして技術書・ビデオのモデルに抜擢されたのが、柚井知志だ。
選手としても第1回全日本ウェイト制中量級三位や、海外大会での活躍も見せ、現在は東京都立川市に自身の道場を構えて大山の教えに忠実な空手を伝えている。
今回から、特集として柚井の極真空手修行人生を振り返るインタビューと、柚井が受けた大山からの指導内容について、実技再現を含めて紹介していきたい。空手家・柚井について理解できるだけでなく、80年代から晩年に至るまでの大山の空手観について忠実かつ詳細に紹介。インタビュー内の言動、行動から、空手家としての大山倍達という人物像や格闘技術も想起できる内容になっており、極真ファン、大山ファンならば必見だ。