#太極拳理論の要諦

「太極拳理論の要諦―王宗岳と武禹襄の理論文章を学ぶ」の著者・銭育才老師は現在95歳(中国・北京)。
「日本の太極拳愛好家に本当の太極拳を伝え残したい」という銭老師の熱意によりこの度復刊しました。
ご自身の勉強だけでなく、後進へのプレゼントとしても最適です。ぜひお買い求めください。

販売先 Amazon

    ヤフーショッピング

twitterで公開された内容の一部>

百戦百勝は善の善なるものにあらず、戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり。

太極拳はここ二百年来、王宗岳の《太極拳論》の解明する太極陰陽の哲理を指針にして継承発展して来ました。

太極拳理論の要諦ではまず拳法の哲学的基礎の解明から始め、心身の健康と護身術の両面に注意を払いつつ、動作を完成する時の内面的要求と根本原理を解いています。太極拳の太極拳たる特徴もここにあります。

人体の複雑な経絡の網の存在も、気の存在とその運行も、近年来ようやく現代科学の検証を経て認められるようになった位です。その全貌や具体的作動原則などについては、まだ遙に解明されていません。

真気の正体を現代の言葉でどう説明すればよいのか。未だ定論がありませんが、真気が確かに人の体に存在しています。真気を意識的に養い、生かし、鍛練し、増強し、活発化させ、または体外に放出(発気)することができます。

正しい認識に基づく練習でなければ、いくら練習しても真の上達が望めません。

太極の観念も、陰陽の哲理も、実は中国古代の人の宇宙に関する認識と気に関する考え方、人体に関する考え方と、したがって養生法の原則に関する考え方などと非常に密接に関連しています。

站椿功によって体の色々な内面的な品質が鍛えられます。必ずしもこれに限りません。拳法の套路の中のある姿勢を作ってそのまま長時間立つ方法もしばしば使われます。これを定勢を立つと言って、やはり站椿功です。

推手の練習中のしきたり①力まない、気張らないこと②傷害性の動作をしないこと③具体的規定を守ること。

まず外形を整えます。次に内面の調整に入ります。くつろぎを深層に発展させ、最後に呼吸を調整します。 #太極拳

動作をできるだけ柔かく、豊かに完成すること。太極拳の根本理念は、自分の体の”太極態”を保つことに努めるのです。

内面は、動と静、虚と実の関係を明確にし、意と気に注意すること。
外面は、頭と体の中正と胸腹の鬆静を保ち、腰にも留意すること。

動と静は、単なる外見の動きの有無ではありません。さらに、動と静は両者とも内面と外見に分けられます。つまり、”内勁と外動”、”内静と外静”に分けられます。動と静を考えながら稽古すると上達します。

盼は用心、見る、警戒する意味です。いつも自分の七星(頭、肩、肘、手、股関節、膝、足の七つの部分)を意識して練習して下さい。

練習の第一段階の要領 ①根底を作る②寛いで③軽く④緩やかに
練習の第二段階の要領 ①奥の世界を窺う②落ち着いて③活発に④一体と

この本は、気づきを生み出すことをお手伝いする本です。モヤモヤした状態が続いたときに読むと、潜在意識が活性化され、気づきが生まれやすくなります。スランプに陥った時でだけなくても、気づくことができます。